世界各地のトランプなどのカード紹介です。
この写真は、 エンゼルトランプのトランプです。 このトランプはプラスチック製です。
日本のトランプは、多くがブリッジサイズといい、若干幅が狭い形をしています。 写真のトランプもブリッジサイズです。 海外のトランプは、多くはポーカーサイズと呼ばれる、幅広の形です。
海外のトランプは紙製のものが多い印象ですが、日本のトランプ、 とりわけある程度以上の品質のトランプはプラスチック製のものが多いように思います。 プラスチック製のものと紙製のもの、どちらが優れているかということも話題になることが多いので、 それぞれのメリット、デメリットについてあげてみたいと思います。
ということで、一般的にトランプで遊ぶ場合には、 何かを食べたり飲んだりしながら遊んでもカードが痛む恐れが少ない プラスチック製トランプの方が適していると言えると思います。 一方で、カードを格好良く扱いたいとき、特にマジックに使うようなときは 紙製のトランプの方が滑りが良く手に馴染むので適していると思います。
しかし、スピードのようにカードを著しく激しく扱うゲームでは、 カードが割れる可能性を考慮すれば、紙製のトランプの方が適していると言えますし、 結局は個人の好みだと思います。ちなみに私は紙製トランプを主に使っています。
日本で作られる高品位のトランプに、 プラスチック製のブリッジサイズのものが多いのは、 任天堂がプラスチック製ブリッジサイズのトランプを発売し、 それがヒットしたのに端を発するという話もあります。 (真偽のほどは定かではありません)
スペインのトランプはナイペスと呼ばれることがあります。 写真のものは、Amazonで買うことができます。
スペインのトランプは、4スート10ランクまたは12ランクのカードからなっています。 スートは、カップ、貨幣、棍棒、剣 の4つで、ランクは1〜7と10〜12からなります。また、8、9のランクがあることもあります。 絵札は10: sota(従者)、 11: caballo(ナイト)、 12: rey(王)の3ランクがあります。 絵札には、英文字でインデックスがあるのではなく、数字でインデックスが書いてあります。
写真のカードは、ランクによって貨幣のイラストを変えたり、 カップのイラストの代わりにデキャンタのイラストを使うなど、凝ったイラストになっています。
スペインのトランプでは、インデックスは数字だけが書いてあることが多いです。 インデックスにはスートは書いておらず、スートは枠線の切れ目でわかるようになっています。 枠線の上部の切れ目の数が、スートによって違うのです。 カップでは枠線は切れておらず、貨幣では1箇所、棍棒では2箇所、剣では3箇所が切れています。
上の写真は、フランスで使われている、ゲーム用タロットです。カードの枚数は78枚です。 ここで購入することができます。 占い用のタロットとは異なり、トランプ56枚+切札21枚+愚者1枚の構成に なっていることがわかりやすいデザインです。 このカードでは愚者のインデックスに★記号が使われています。
フランスのカードなので、K Q C Jではなく、 R(レRe) D(ダムDam) C(カバリエCavalier) V(バレValet) が使われています。また、Aではなく、1となっており、 ♣1にはメーカーのマークが入っています。
ゲーム用タロットは、占いで使われるタロットとはイラストが異なります。 Wikipedia の記事によれば、切札のカードのイラストは次のようになっているようです。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
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個人の狂気 | 幼年 | 青年 | 壮年 | 老年 | 朝 | 昼 | 夕方 | 夜 | 土・風 | 火・水 | 踊り | 買い物 | 狩り | 絵 | 春 | 夏 | 秋 | 冬 | 遊び | 集団の狂気 |
絵札(R〜V)はダブルヘッドといい、人物の半身像が上下対称に描かれています。 切札も上半分と下半分に分けてイラストが描いてありますが、 上下対象ではなく、違うイラストが上下に描かれています。
これは、ゲームサークルなかよし村謹製のタロットカードです。 日本人にタロットのゲームがしやすいように作られました。 このサイト に作った経緯が詳しいです。
スートはトランプに合わせて♣、♠、 ♥、♦の4つで、 絵札のインデックスはJ C Q Kとし、 日本人にも扱いやすいようになっています。 ちなみに愚者のカードのインデックスは0です。
切札を含めた全ての絵札は、ダブルヘッドであり、持ち替えをしなくてもよいうようになっています。 またダブルインデックス(カードの見出しが四隅に書かれている)のカードです。 そして、ヨーロッパのタロットに倣って、♣1に 「なかよし村1000回記念」の文字があります。
また、多くのタロットのゲームで用いられている、 I、XXI、O、Kが5点、 Q、C、Jがそれぞれ4点、3点、2点であることが カードそのものに括弧付きで書かれており、プレイしやすいようになっています。
プレイはしやすいですが、エンボス加工がなく、若干紙質が薄く感じるところが残念なところです。 あと、♥Cのインデックスのフォントが 他のカードと違うというのもあります。
グランペールというところが作ったゲーム用タロットですが、 現在入手困難かつ、グランペールのサイトも消えてしまったため、再販も絶望的です。
なかよし村タロットを受けて作られたものだったような気がしますが、 公式サイトが消失し、アーカイブも見つけることができなかったので、確証は取れません。
タロットゲームとしても、トランプとしても、占い用カードとしても扱えるよう、 なかよし村タロットと比べると、次のような特徴があります。
こちらも紙質が薄く感じるところが残念なところです (ノギスで測ってみたところ、バイスクルと同じ厚さではあるようでしたが)。 エンボス加工はしてあります。
上の写真は、学研ドミノプラスのドミノ牌です。
シックスダブル(0〜6の目がある)一般的なドミノ牌です。 また、ドミノ牌以外にも6面ダイスが2つ、円錐型の駒が4色1つずつ入っています。
3と4の目だけ色が違いますが、ドミノプラスで提案している 新しい遊び方で特別な効果があるからです。 ちなみにその遊び方というのは、牌をつなげて道を作り、 その道で双六(絵双六)をするというものです。
牌の厚さが薄めなので、手牌を手元に立てる使い方はやりにくいです。