CareleSmithひとみ
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トリックテイキングゲームについて
Trick Taking Game

トランプゲーム大全(2014、スモール出版、赤桐裕二著)や、他に多くの書籍、ウェブサイトを参考にしています。

歴史

トランプの原型は中国で生まれました。おそらく天九牌がそれに近い物と考えられます。 それから、麻雀やドミノ、トランプが発生し、インド、中東を経、14世紀にヨーロッパに伝わりました。 その頃には、現在のように、4つのスートを持ち、各スートの枚数が13枚のパックが存在したようです。

中国で誕生してから、ヨーロッパに伝わるまで、トランプの基本的な遊び方は変わらなかったようです。 それがトリックテイキングゲーム(trick taking game)です。 そして、現在はトリックテイキングゲーム以外の遊び方もありますが、 やはり遊ばれているトランプゲームの多くがトリックテイキングゲームに分類されると思われます。 また、トランプ以外にも、タロットやククカードなど、他のカードもトリックテイキングゲームで遊ばれます。

概要

様々な遊び方がトリックテイキングゲームに分類されますが、その全てはプレイの規則は共通していて、 プレイの目的や、得点やビッドのシステムなどがゲームごとに異なっていて、それで各ゲームの個性が出ています。

様々な遊び方がトリックテイキングゲームに分類されますが、その全てはプレイの規則は共通しています。 基本的なプレイの規則は共通しているものの、それぞれのゲームで プレイの目的や、得点やビッドのシステムなどが異なっていて、それで各ゲームの個性が出ています。

このページで紹介するのは、その基本的なプレイのシステムの部分です。 トリックテイキングゲームに分類されるゲームでは、それぞれの遊び方に従って、カードを配り、ビッドなどをします。 その後にするプレイを、次に示すルールで行うということです。

すごろくやのブログhttp://sgrk.blog53.fc2.com/?no=3242の記事は、 トリックテイキングゲームの基本的な遊び方に触れながら、 トリックテイキングゲームの面白さを伝えている、とても良い記事なのでこちらも参考にしてください。

文章で全て理解するのは大変かと思いますので、稚拙ながらも、 図を交えてトリックテイキングゲームの基本を紹介するプリントを作成いたしました。

クリックをすると全体を見ることができます。 また、印刷用のpdf版はこちらから見ることができます。 印刷して配るなどして、ぜひ活用してください。

遊び方

人数

2人以上の何人でもプレイされます。

ディール

トリックテイキングゲームでは、必ず全員に同じ枚数のカードが配られます。 ゲームによっては不揃いのこともありますが、そういうゲームでは、捨て札をして、全員の手札の枚数を揃えたり、 誰かが手札をなくしたら、そこでプレイを終わらせたりします。

カード

様々なカードでプレイされます。トランプやタロットやククカードやドミノなど。 また、枚数を減らしたパックを使うこともあります。

トリックテイキングゲームではスートの区別が重要になります。 マークなどで区別された、カードの分類がスートです。 トランプでは、の4つあります。 また、タロットでは、それにさらに切札のスートが加わります。 ただし、全てのカードを同じスートとして扱うようにするなど、そのカードの基本のスート (例えば、) とは違うスートを使うように指示されることがあります。

カードにはスートごとにランクが決められています。 トランプのトリックテイキングゲームで最も一般的なのは、強いものから順に、 A K Q J 10 9 8 7 6 5 4 3 2となるものです。 もちろん、他の順番に従うゲームもあります。スートごとに順番が違うものもあります。 通常はスート同士に強弱はありません。

切札(trump)

切札(trump)がある場合があります。 切札とは、他のスートと比べて、特別に強いカードのことです。 普通は1つのスートのカードが全て切札になって、切札スートとなります。 例えばスペードというゲームでは、が切札になります。 他にも、ビッドで切札を決めたり、デクレアラーが好きに切札を決めたりすることもあります。

ちなみに、切札は英語でtrumpです。 トランプそのものは、英語でplaying cardsと言います。

プレイ

通常のトリックテイキングゲームのプレイの流れを説明します。 それぞれのプレイヤーが、1枚ずつカードを出します。 全員がカードを出し終えたら、最も強いカードを出した人が出されたカードを取ります。 これをトリック(trick)と言います。 このようなプレイを、手札が無くなるまで行います。以下に詳しく説明します。

まず、それぞれのゲームのルールで定められた人(だいたいディーラーの次の人か、切札を決めた人)が好きなカードを表向きに1枚出します。 このカードからトリックか始まります。トリックの始まりのカードをリード(lead)と言います。 特に、一番最初のトリックのリードは、オープニングリード(opening lead)と言います。

そして、次のプレイヤーは、リードと同じスートのカードを持っていればそれを1枚出します。 同じスートのカードをいくつか持っていれば、その中から好きに1枚出します。 もし、同じスートのカードが手札になければ、他のスートのカードを、好きに1枚出します。 リードと同じスートのカードを出すことを、フォロー(follow)と言います。 また、リードのスートでなくても、リードに対してカードを出すこと自体をフォローということがありますが、 どちらを指してフォローと言っているかは、文脈で判断してください。

全員がカードを1枚ずつ出したら、出されたカードのうち、どのカードが一番強いかを判定します。 切札が出ていない場合、リードのスートのカードだけが、強さを比べる対象になります。 切札が出ている場合、切札のスートのみが、強さを比べる対象になります。

比べる対象となったカードのうち、最も高いランクのカードが、そのトリックで最も強いカードとなり、 そのカードを出した人が、そのトリックに出たカードを全て引き取ります。 そして、トリックをとった人が、次のリードをします。

切札がトリックに出ても出なくても、リードでも切札でもないスートのカードは、必ず負けます。 必ず負けるカード、ということで、リードでも切札でもないカードを出すことを、 捨て札とか、ディスカード(discard)ということがあります。

トリックをたくさん取った方がいいのか、取らない方がいいのかは、それぞれのゲームで異なります。

以下に実例を挙げて説明していきます。 フィプセンというトリックテイキングゲームを4人でやっている想定です。 カードのランクの順番は、強いものから順にA K Q J 10 9 8 7です。

プレイが始まる時に、4人の手札は次の通りになりました。 また、サニーは3トリック以上取ることを目標として、他の3人はそれを阻止することを目標としてプレイすることになりました。 切札はです。

初めの手札
サニー 7 A Q 10 9
スター Q J 9 A Q
ルナ 9 8 K 10 8
チルノ A K 10 J 7

サニーがオープニングリードをします。サニーが9をプレイしました。 リードがなので、他の3人はを持っていれば出さなければなりません。 スターはAを、ルナは8を、 チルノは7をプレイしました。

1トリック目にプレイされたカード
サニー(リード) スター ルナ チルノ
9 A 8 7

1トリック目にプレイされたカードのうち、一番強いのはAなので、 これを出したスターが2トリック目のリードを行います。

現在の手札
サニー 7 A Q 10
スター Q J 9 Q
ルナ 9 8 K 10
チルノ A K 10 J

スターはQをリードしました。 ルナは、Kをプレイしました。 チルノはJをプレイしました。 今回のチルノの場合は、リードがであるのに対して、 は1枚しか持っていないので、 Jしか出すことができません。 そしてサニーですが、手札の中にリードと同じスートのがありません。 ですから、好きなカードを出すことができます。 ここで、サニーは切札である10をプレイしました。 (もちろん、ここで切札ではない7をプレイすることもできます)

2トリック目にプレイされたカード
スター(リード) ルナ チルノ サニー
Q K J 10

2トリック目では切札が1枚出ました。 切札が出たので、切札のカードが一番強いカードのなります。 したがって、サニーが一番強いカードを出したことになり、 サニーがこのトリックをとります。

現在の手札
サニー 7 A Q
スター Q J 9
ルナ 9 8 10
チルノ A K 10

サニーが2トリック目を取ったので、3トリック目はサニーがリードします。 3トリック目のプレイされたカードはこのようになりました。

3トリック目にプレイされたカード
サニー(リード) スター ルナ チルノ
A 9 8 10

リードのを持っていなかったチルノは、 手札から好きにカードを出したということです。

さて、3トリック目で一番強いカードですが、 リードと違うスートのカードであって、切札でない10は除外して考えます。 残ったA 9 8のうち、 一番強いカードはAですから、これを出したサニーが再びリードをします。

現在の手札
サニー 7 Q
スター Q J
ルナ 9 10
チルノ A K
4トリック目にプレイされたカード
サニー(リード) スター ルナ チルノ
Q J 9 K

今回は切札をサニーだけがプレイしたので、サニーがこのトリックをとって、最後のリードをします。 と言っても、最後に残った手札を順番に出して行くだけなのですが。

5トリック目にプレイされたカード
サニー(リード) スター ルナ チルノ
7 Q 10 A

このトリックは、リードがで、切札が出ていないので、 リードののカードだけを見て、 (10は除外して)強さを比べます。 一番強いのはAですから、最後のトリックはチルノがとります。

最終的に、サニーが3トリック、スターとチルノがそれぞれ1トリックずつ取って、 このディールはおしまいです。

フォローの規則

今まで紹介してきたルールは、リードのスートを可能な限りフォローしなければならない、 マストフォロー(must follow)と呼ばれるものでした。

多くのトリックテイキングゲームがこのマストフォロールールを採用していますが、 実はマストフォロールールに従わないものもありあます。 例えば、手札にリードと同じスートのカードがあったとしても、リードのスートと違うカードを出してもいいという、 メイフォロー(may follow)と呼ばれるものや、 リードのスートをフォローできない時は、切札を持っていればそれを出さなければならないというもの。

マストフォロールールに従わないものについては、それぞれのゲームの遊び方のページで、詳しく説明することにします。

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