野崎弘明(1991)『トランプ ひとり遊び88選』(朝日選書)を参考にしました。
トランプでやるソリティアゲーム(ひとり遊び)です。 「計算」という名前ではなく、「カルキュレーション」という名前で知っている人の方が多いかもしれません。
慣れないうちは難しいけれども、熟練するにつれて成功率がかなり上がるゲームだそうです。 Wikipediaによれば、 バリエーションである「コンピュータ」をコンピュータープログラムに解かせた時の成功確率は99%で、 『トランプ ひとり遊び88選』によれば、「コンピュータ」の成功確率は「8割はかたい」とのことです。
通常のトランプ52枚です。 この遊びではスートは全く関係ありません。
どのスートでも良いので、A 2 3 4を1枚ずつ抜き出して横に並べます。 これを台札と呼ぶことにします。それ以外のカードは全て裏向きにして山札として手に持ちます。
また、最初はカードが置かれませんが、捨て札のための場所が4箇所用意されます。 捨て札置き場と呼ぶことにしましょう。
次のような4つの列を完成させることができれば成功です。 台札がAから始まる列は1上がりの列、 2から始まる列は2上がりの列という具合になって、 どの列のKで終わりです。
台 |
A | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | J | Q | K |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2 | 4 | 6 | 8 | 10 | Q | A | 3 | 5 | 7 | 9 | J | K | |
3 | 6 | 9 | Q | 2 | 5 | 8 | J | A | 4 | 7 | 10 | K | |
4 | 8 | Q | 3 | 7 | J | 2 | 6 | 10 | A | 5 | 9 | K |
プレイでは、まず山札の一番上のカードをめくります。 そのカードが台札の列に付け加えることができるカードならば、 そのまま台札の列に付け加えることが出来ます(付け加えなくても構いません)。 一度台札の列に付け加えたカードはもう動かすことが出来なくなります。
台札の列に付け加えることが出来なかったり、付け加えたくないのであれば、 4つある捨て札のどこかに置きます。 すでに捨て札がある捨て札置き場に置くならば、重ねて置きます (下のカードが見えるようにずらしても構いません)。
一度捨て札置き場に置いてしまったならば、もはやそのカードは他の捨て札置き場に移動させることはできません。 しかし、捨て札置き場にあるカードで、上にどのカードも重なっていないカードであれば、 台札の列に付け加えることが出来ます。
このようにして、最終的にKで終わる4つの列を完成させることができれば成功です。
一番最初の台札を、最初に抜き出さずに遊びます。
捨て札置き場を3箇所にします。
慣れてきたらこちらのルールの方が遊びごたえがあるようです。 コンピュータープログラムでの成功率は72%だそうです。