ゲームファームを参考にしています。
イタリアのピエモンテ州で遊ばれていたタロットカードを使うトリックテイキングゲームです。 古いゲームで、子供用のゲームとのことです。今遊ばれているかは私は知りません。初心者向けです。
2人で遊びます。
タロットカード78枚を使います。 タロットカードの構成やランクの順は、リンク先を参照してください。
カードの点数は以下の通りです。 トリックテイキングゲームのプレイで、 カードの点数を集めながらたくさんトリックを取ることが目的となります。 表にないカード(XXI I以外の切札、小アルカナの数札)は全て0点です。
XXI | I | O | K | Q | C | J |
---|---|---|---|---|---|---|
5 | 5 | 4 | 5 | 4 | 3 | 2 |
最初のディーラーは任意で決めます。 以降はディールごとに交代します。
ディーラーはカードをシャッフルしたら、10枚まとめて相手の前に、裏向きにして重ねて配ります。 次に自分の前に10枚まとめて自分の前に、裏向きにして重ねて配ります。 これを3回繰り返します。 その次に相手の前に9枚まとめて裏向きにして重ねて配り、自分にも同じように9枚配ります。
結果、それぞれの人の前には、10枚のカードの山が3つ、9枚のカードの山が1つ、 合計4つのカードの山が裏向きで配られていることになります。
カードの山の、一番上になっているカードは表向きにします。 最初の状態では、2人とも4枚のカードが表になっています。 この表のカードが「手札」になります。 ただし、「手札」とは言っても手に持たず、カードの山の上に表向きで置いたままにします。 つまり、手札の中身は相手も確認ができます。
ディールが終われば、トリックテイキングゲームのプレイが始まります。 オープニングリードはディーラーの相手のプレイヤーです。
トリックテイキングゲームのプレイでは、フォローの義務があります。 また、フォローできない時は、手札に切札があれば必ず切札を出さなければなりません。 リードのスートが手札になく、さらに手札に切札もない時は好きなカードを出しても構いません。
プレイで出すことができるカードは、自分の前で表向きになっているカードのみです。 1トリックが終わるたびに、トリックでプレイしたカードのすぐ下にあるカードを表にします。 新しく表になったカードも次回の手札になります。 ただし、トリックでプレイしたカードの下にカードがない場合、 すなわち一つの山のカードを使い切ってしまった場合、表にすることのできるカードはないので、 次回以降の手札が減ってしまうことになります。
このゲームでの愚者Oの扱いは次の通りです。
Oはどのスートにも属しません。Oはカードのプレイの規則を無視して、いつでも出すことができます。 もしOがリードだった場合は、相手は好きなカードを出すことができます。
Oは一番弱いカードとして扱われます。愚者を出したトリックはとることができません。 しかし、Oはトリックに勝ったプレイヤーではなく、Oを出したプレイヤーがとります。 Oが出たトリックでは、Oを出した人はO1枚を取り、 トリックに勝った人は自分の出したカードをとり次のリードを行うということになります。
すべてのカードを使い切ったらプレイは終了して、得点を計算します。
まず、とったカードの得点を合計します。
XXI | I | O | K | Q | C | J |
---|---|---|---|---|---|---|
5 | 5 | 4 | 5 | 4 | 3 | 2 |
次に、とったカードを2枚組にして、それぞれの組について次のように得点を修正します。
点数の | 点数の | 点数の修正 |
---|---|---|
2枚 | 0枚 | -1点 |
1枚 | 1枚 | ±0点 |
0枚 | 2枚 | +1点 |
なお、2枚組を作ると必ず1枚余りますが、得点のないカードを必ず余らせて、それにも+1点の修正をします。
全員の点数の合計は、必ず91点になります。 慣れないうちは点数の計算間違えがしばしば起こるので、一度合計して検算した方が良いでしょう。
得点の多い方が勝ちです。 何ディールかやって合計得点が多い方が勝ちにしても良いでしょう。