ゲームファームを参考にしました。
イタリア南西部のロンバルディア州で18〜19世紀に遊ばれていた古いゲームです。 他のタロットカードのゲームと同じくトリックテイキングゲームです。
4人で遊びます。向かい合った2人はパートナーになります。
タロットカード78枚を使います。 タロットカードの構成やランクの順は、リンク先を参照してください。
カードの点数は以下の通りです。 トリックテイキングゲームのプレイで、 カードの点数を集めながらたくさんトリックを取ることが目的となります。 表にないカード(XXI I以外の切札、小アルカナの数札は全て0点です)
XXI | I | O | K | Q | C | J |
---|---|---|---|---|---|---|
6 | 5 | 5 | 5 | 4 | 3 | 2 |
このゲームは、プレイの順番やディールで配る向きは反時計回りです。
最初のディーラーは任意です。次のディールからは反時計回りに交代します。 ディーラーはカードをシャッフルした後、左隣のプレイヤーにカットしてもらいます。 その後、自分の右隣のプレイヤーから反時計回りに、カードを1枚ずつ配り、全員の手札が19枚になるように配ります。 最後に2枚配られずに余りますが、それはディーラーに配ります。
その後、ディーラーは自分に最後に配った2枚と、他のプレイヤーに最後に配った1枚、 合計5枚のカードをを表向きにします。 もし、ディーラー自身の表にした2枚のカードのうちに、K、O、切札I、XXIのいずれかがあった場合、 さらに1枚ディーラーの手札を表にします。これは、K、O、切札I、XXI 以外のカード2枚がディーラーの手札から表向きになるまで繰り返します。
この後、全員は配られたカードを取り上げて手札にします。 この時、手札を見て、誰でもモンテ(Monte)と宣言することができます。 これは「ディールでプレイを行わず、ディールを流そう」という提案です。 全員がこの宣言に同意した場合のみ、ディーラーを変えてカードを配り直します。 モンテの宣言は、次に述べるディーラーの捨て札の前に行ってください。
ディーラーは2枚、自分の手札から裏向きに捨てます。これによって全員の手札は19枚になります。 この捨て札はディーラーがプレイでとったカードとして扱います。
ディーラーは捨て札を自由に資することができますが、次の2つの条件を守らなければなりません。
ディーラーが捨て札をしたらトリックテイキングゲームのプレイが始まります。 オープニングリードはディーラーの左隣のプレイヤーです。 プレイの順番は反時計回りになります。
トリックテイキングゲームのプレイでは、フォローの義務があります。 また、フォローできない時は、手札に切札があれば必ず切札を出さなければなりません。 リードのスートが手札になく、さらに手札に切札もない時は好きなカードを出しても構いません。
パートナーゲームですが、取ったトリックはパートナーで共有せず、各個人の前に置くようにします。
このゲームでの愚者Oの扱いは次の通りです。
Oはどのスートにも属しません。Oはカードのプレイの規則を無視して、いつでも出すことができます。 もしOがリードだった場合は、2人目は好きなカードを出すことができます。 3人目、4人目の人は2人目が出したカードがリードされたカードであると考えてプレイします。
Oは一番弱いカードとして扱われます。愚者を出したトリックはとることができません。 ただし、そのトリックのプレイのあと、Oを出した人は、そのトリックに勝った人からOをもらい、 代わりに自分が今まで取ったトリックの中から1枚選んで渡します。 Oを出した人が、まだトリックを取っていなかった場合は、 Oが出たトリックを取った人の前に、Oを表向きにしておいておきます。 Oを出した人が初めてトリックを取ったときに、そのOを交換をします。 Oを出した人がトリック1つも取らなかった場合、交換は行われません。 また、パートナーのとったカードから交換することもできません。
19トリック終わって、手札が無くなったらプレイ終了です。 とったカードの得点の合計を求めます。 ディーラーの捨て札は、ディーラーのとったカードとして使いますが、 ディーラー個人が1トリックもとっていない場合は、ディーラーの捨て札は最後のトリックをとった人がもらいます。
XXI | I | O | K | Q | C | J |
---|---|---|---|---|---|---|
6 | 5 | 5 | 5 | 4 | 3 | 2 |
さらに、とったカードを4枚セットにして、それぞれのセットにつき、次のように点数を修正します。 どのようにセットを作っても、得点の結果は変わりません。
点数の | 点数の | 点数の修正 |
---|---|---|
4枚 | 0枚 | -3点 |
3枚 | 1枚 | -2点 |
2枚 | 2枚 | -1点 |
1枚 | 3枚 | ±0点 |
0枚 | 4枚 | +1点 |
2枚余る時は点数のないカード2枚を残して、その2枚には修正を加えません
全部で点数の合計は72点になるはずです。 チームで点数を合算して、その点数から36点を引いたものを得点します。 36点に足りなかった方は失点します。 どちらも36点なら得失点はありません。
ディールを4回行います。モンテの時も1回と数えますから、ディーラーが1巡してゲームが終わります。 4ディールの合計得点が大きい方が勝ちです。