ニコリ130号、ゲームファーム、pagat.com などを参考にしました。
ポーランドで古くから遊ばれているトリックテイキングゲームです。
複数の種類のコントラクトから1つを選んでプレイするタイプのゲームです。 このタイプのゲームにしては、ゲームにかかる時間は短い方です。 ただし、短いと言っても1時間程度(初めてのプレイでは3時間程度)かかるので、 まとまった時間が取れる時じゃないとプレイできません。
3人で遊びます。
使うカードは通常のトランプ52枚で、 ランクは強いものから順に A K Q J 10 9 8 7 6 5 4 3 2 です。
先に説明した通り、ミゼルカは複数あるコントラクト(ゲームの種類)からひとつ選んで、 プレイをするゲームです。 まず最初に、コントラクトの説明をします。コントラクトは6種類あります。
トリックをとるコントラクトの目標は、次のようになります。 目標より多く取ったトリックの数がプラスの得点に、 目標に足りなかったトリックの数がマイナスの得点になります。
デクレアラー | 7トリック |
---|---|
2番目の人 | 5トリック |
ディーラー | 1トリック |
ミゼルカのコントラクトの目標は、次のようになります。 目標より多く取ったトリックの数がマイナスの得点に、 目標に足りなかったトリックの数がプラスの得点になります。
デクレアラー | 1トリック |
---|---|
2番目の人 | 5トリック |
ディーラー | 7トリック |
それぞれのコントラクトは1人1回ずつ選びます。 したがって、1人6回コントラクトを決めて、それが3人いるので、18ディールで1ゲームとなります。
最初のディーラーは誰がなっても構いません。 次のディールからは時計回りに交代します。 また、ディーラーの左隣の人はデクレアラー(コントラクトを決める人)になります。 ディーラーが交代するとデクレアラーも交代します。
ディーラーはカードを各プレイヤーとテーブル中央に1枚ずつ配ります。 中央に配るカードはタロン(talon)と呼ばれ、 後で手札と交換できるカードとなります。
ディーラーはカードをそれぞれのプレイヤーとタロンに6枚ずつ配ったところで、 一度配るのをやめます。 そこで、デクレアラー(ディーラーの左隣)が配られた6枚のカードを見てコントラクトを決めます。 今まで自分が選んだコントラクトは、再び選ぶことはできません。
デクレアラーがコントラクトを決めると、ディールが再開されます。 残りのカードもそれぞれのプレイヤーとタロンに1枚ずつ配って、 全員の手札、およびタロンの枚数はそれぞれ13枚になります。
13枚すべての手札が配られたら、デクレアラーから順に手札を交換することができます。
まず、デクレアラーは、手札から好きな枚数だけ捨て札をします。 そして捨てた枚数と同じ枚数だけタロンから補充します。 (捨て札はタロンとは別のところに裏向きでおきます)
デクレアラーの次の人も同様に捨て札をして、 捨て札と同じ枚数だけタロンから補充しますが、 この時、捨て札にできる上限の枚数はタロンの枚数です。 タロンの枚数以上の捨て札はできません。
2人が交換をして、なおタロンが残っているならば、ディーラーも同様な交換をすることができます。
手札の交換が終わったら、トリックテイキングゲームのプレイが始まります。 オープニングリードはデクレアラーです。リードのスートをフォローする義務があります (マストフォローです)。
13トリックのプレイが終わると、得点をつけます。 得点のつけ方はコントラクトの説明で示した通りです。
得点表の様式は幾つかありますが、ここでは私が使っている様式の得点表を例示しておきます。
全員がデクレアラーになって6つすべてのコントラクトのプレイが終わると、 すなわち18ディールを終えるとゲームは終了します。 得点の合計が高い人から順位がつきます。