ニコリ161号やpagat.comを参考にしました。
ラテンアメリカの、Dudoというゲームに似ているようです。 ボードゲームに詳しい方ならば、ライアーズダイス(またはブラフ) をトランプでやるようなものといえば雰囲気は伝わると思います。
ポーカーの手役の知識があるとスムーズにルールを理解できます。
2〜8人で遊べますが、5人以上いた方が楽しいです。
使うカードは通常のトランプ52枚です。 ランクは、強いものから順に A K Q J 10 9 87 6 5 4 3 2 です。
人数の5倍の枚数のチップがあると便利です。 チップを用意できない場合はダイスなどで代用できますし、 そもそもチップを使わなくてもプレイに支障はありません。
初めは全員が1枚ずつのチップを持ってゲームを始めます。 ラウンドに負けるたびチップを受け取るのですが、 5枚持っているときにラウンドに負けるとゲームに負け、脱落となります。
最初のディーラーは誰がなっても構いません。 次のラウンドからは前回負けた人がディーラーをします。
ディーラーは全員に、それぞれが持っているチップの枚数と同じ枚数のカードを配ります。 最初は1枚ずつですが、次のラウンドからは配る枚数は人によって異なってくることになります。
ディーラーの左隣の人から時計回りの順でプレイを始めます。 自分のプレイの番でやることは次の2つのうちのどちらかです。
最初の人はチャレンジする相手がいないので、必ずコールをします。 誰かがチャレンジをするまでプレイは続き、 誰かがチャレンジした時点でそのラウンドが終了して、負けた人が決まります。
次からプレイの番でやることを詳しく説明します。
「コール」とは、自分の手札を含めた、
全員に配られたカードを寄せ集めて作ることができると思う組み合わせ(役)を宣言することです。
宣言できる役は後で紹介します(基本的にポーカーの役と同じです)。
コールには強さがあって、もし前の人がコールをしていたならば、
それより強いコールしかできません。
例えば、前の人が「2のワンペア」というコールをしていたならば、
それより強いコール、例えば「6のワンペア」や「2のスリーカード」
といったコールしかできません。
「チャレンジ」とは、前の人のコールに対して異議を唱えることです。
誰かがチャレンジをしたら、全員手札を公開してラウンドが終了します。
チャレンジがあった場合は全員の手札を確認して、
チャレンジしたコールの役を実際に作ることができるかどうかを確認します。
そして、実際作ることができれば、チャレンジ失敗としてチャレンジした人が負けとなります。
実際作ることができなかったならば直前にコールした人が負けです。
そして、負けた人はチップを1枚受け取り、次のディーラーになります。
ここで注意して欲しいのは、コールされた役を実際作れるかどうかを判定するということです。
例えば、「Aのワンペア」のコールに対してチャレンジをしたら、
Aが3枚あった場合。この場合は、3枚あるAのうちの2枚でワンペアができるので、
コールは成功していて、チャレンジ失敗となります。
一方で、「Aのワンペア」のコールにチャレンジをして、
Aは1枚しかなくて、Kが2枚あった場合。
この場合は、Aのワンペアを作ることができないので、コールした人が負けです。
「Aのワンペア」より弱いコールである、「Kのワンペア」が成立していても、
実際のコールは「Aのワンペア」ですからコール失敗となります。
コールできる役は以下のようになっています。
弱いものから順にあげます。
コールするときは、役とランクを一緒に宣言します。
ほぼポーカーと同じ役ですが、「シングル」が存在していて、
「ストレート」「フラッシュ」が存在しないことに注意してください。
1種類のランクが1枚あるという役です。
要はそのランクのカードを誰かが持っていれば役として成立します。
「6のシングル」といった具合にコールします。
シングル同士なら、ランクの高い方が強いシングルの方が強いです。
1種類のランクが2枚あるという役です。
「Kのワンペア」といった具合に宣言します。
ワンペア同士なら、ランクの高いワンペアの方が強いです。
2種類のランクが2枚ずつあるという役です。
「3とJのツーペア」というふうに宣言します。
ツーペア同士なら、まず高い方のランク同士を比べて、ランクが高い方が強いコールになります。
それも同じなら、弱い方のランクで比べます。
例えば、
「10と6のツーペア」 < 「10と9のツーペア」
< 「Kと3のツーペア」。
同じランクのカードが3枚あるという役です。
「Qのスリーカード」といった具合です。
スリーカード同士ではランクを比べて、高い方が強いコールです。
同じランク3枚と2枚の組み合わせ。
「2が3枚、8が2枚のフルハウス」というふうに、
どちらが3枚でどちらが2枚かわかるようにコールします。
フルハウス同士では、3枚組のランクを比べて、
それも同じならば2枚組のランクを比べます。
同じランク4枚。「Aのフォーカード」のように宣言します。
フォーカード同士なら高いランクのフォーカードの方が強いです。
同じスートの、5枚の連番。
「♠の10からAのストレートフラッシュ」
という具合に、必ずスートも添えてコールします。
ストレートフラッシュでは、
A-K-Q-J-10-……-3-2-A
の順でランクがつながっているものとします。
2-A-Kとは繋がりません。
ストレートフラッシュ同士では一番上のカードのランクを比べます。
スートは強さに関係ないので、
「♦の8からQのストレートフラッシュ」のコールに対して
「♠の8からQのストレートフラッシュ」とコールすることはできません。
同じ強さだからです。
コール
チャレンジ
コールできる役
先に述べたように、1回負けるたびにチップを1枚もらい、 次のラウンドからは配られるカードの枚数が1枚増えます。
5チップ持っていて、配られる手札が5枚になった状態で、 チャレンジして、もしくはチャレンジされて負けた場合、その人は脱落し、ゲームから抜けます。
脱落していない人が1人残るまでゲームを続けます。 最後に残った人1人が勝者です。あるいは最初に脱落した人が出た時点で、 その人を敗者としてゲームを終了させても構いません。
多くのバリエーションがあります。 ここにはまだ書ききれていないので、後日追記します。
5枚のカードから配り始めて、負けるたびに配る手札を1枚ずつ減らし、 1枚しか配られていないときにラウドに負けたら脱落とするルールがあるようです。
人数が多い時は、2枚から配り始める(チップ2枚持ちからスタートする)ことがあります。 かかる時間を短くするためです。
2をワイルドカード(役を作るときに、好きなカードとして扱えるカード)とするルールがあります。 なお、このルールを採用するときでも、2は通常のカードとして扱うことができます。
このとき、コールできる役が増えます。 弱いものから順にあげます。
追加された役について説明します。
5枚の連番。ランクの続き方はストレートフラッシュと同じです。 「5からAのストレート」という具合に宣言します。 強さの比べ方はストレートフラッシュと同じです。 もちろん複数のスートで成立させてもいいですし、 1つのスートで成立させてもいいです。
5枚の同じスートの組。 宣言するときは、「♥Qがトップのフラッシュ」 というふうに、トップカードのランクとスートを宣言します。 フラッシュ同士では、トップカードのランクが高い方が強いコールになります。 スートは強さに関係しません。
フラッシュが完成するためには、 コールしたトップカードと、それより下のランクで同じスートのカード4枚が必要です。 例えば、全員の手札を見て、2は無くて、♥のカードが A Q 10 9 6 4だった場合、 「♥Aがトップのフラッシュ」、 「♥Qがトップのフラッシュ」 は成立しています。 一方で、 「♥Kがトップのフラッシュ」(トップカードがない) 「♥10がトップのフラッシュ」(それより下に4枚ない) は不成立です。
同じランクのカード5〜8枚です。 もちろん、同じランクのカードは4枚しかないので、 必ず2を含むことになります (ワンペア、スリーカード、フォーカードでも2を含んでいても構いません)。
同じ役の中では、より高いランクの方が強い役です。